きこえてきたこと

哲学、読書、文学、宗教、映画、日々のこと。

仕事

 お給料をもらうために仕事を淡々とこなすタイプだと思っていた。実際そうやっていままでやってきた。「そのやり方よりこっちがいいと思う」と提案しても数の論理で決まったらちゃんと従ってやってきた。

 今回はなんかそうじゃない。自分の中で、「これはしたくない」という仕事をしている。別に法に触れることじゃないけど、わたしという人間はこれはしたくないと思うところがある仕事。でもある見方をする人にしてみれば、至極当然な経済活動円滑化のために必要なことなのだという。わかりたくないけど。そんなものくそ食らえだけど。詳しく書けなくてごめんなさい。何のことかわからないと思うけど。

 

 なのでとてもストレスが溜まってしまい、不眠になったようだ。

 全然そうなるなんて思ってもみなかった。ああ、人間ってやっぱり本当にいやなことは我慢したらいけないんだな。つくづく思った。

 どうしてそれが嫌なのかということまで自分を見つめて考えてみる。いま一本支えられてるのは、生活のためにやるという結論。でもこれもそうなのかなと考えはじめている。もっと広く見て、考えたい。

 我慢して生きていけなくなったら結局なんのための我慢だったかわからないもんな。

 今日は格別にこの業務が忙しく、精根尽き果てた。

 さて、お薬を飲んで寝よう。

友情

 いい歳して拗れた友情は元に戻るのだろうか。

 これはわたしではなくてともだちの話。小学校からの親友が拗れた。わたしも仲間にいたけれど、ふたりの関係性に比べたらなんてことはない。

 わたしはそういう意味でともだちが少ない。この片方のともだちは中学校のときに知り合っていたけど、大人になってつながっている。なんか仲が良いとかいう言葉ですませたくないね。なんかつながっている。

 「あのときああ言わなかったら」

って後悔するともだちは優しいと思う。いいなあ。優しいな。わたしはこんなやさしい人とつながっているんだ。

 

 いつも自分独りで生きている気がする。ともだちってそんなたくさんいない。ほぼ本当の自分を見せられる人は片手もいない。みんなそんなもんかな。

 SNSってともだちの数がでる。それを頼りにしている人もいる。投稿していいねされることがうれしい人もいる。そのためにこういうの投稿しているんだなって冷めた目でみているわたしがいる。自分も誰かに注目してもらえているという安心感がまったく欲しくないわけでもない。けど他人のことだと厳しい目で見てしまう。

 ほめられたいよね。みてほしいよね。いいねっていわれたいよね。

 

 わたしはそういうのから全然関係ないところにいたくなるときがある。きえたくなるとき。そういうときは、息を潜めてそーっとしておかないといけないんだ。わたしの奥底にあるきえたいが暴れないように。そーっと。そーっと。

 

 さあ、寝よう。おやすみなさい。

はんぶんこ

 夜のコンビニでホットココアを買った。

 不眠だから仕方ない。ホットコーヒーはお預け。

 「お砂糖入れられますか?」

と目元の可愛い学生さんぽい店員さんに聞かれる。

「甘くないの?」

「ではちょっと飲んでお砂糖入れるか決められてはどうでしょう。」

「えっ。そんなに甘くないの!?じゃあ飲んでみます!」

なんか楽しい女の子。

いれてもらったホットココア。ミルクがふわふわ。一口飲む。まったく甘くない。

「お砂糖、入れちゃいけないけどいる!」

といってお砂糖を入れようとしたらトイレに行っていたともだちが戻ってきた。

「あっ。お砂糖入れたい!」

というのでともだちのホットコーヒーとわたしのホットココアで砂糖をはんぶんこ。

 

 はんぶんこはひさしぶり。なんかいいね。はんぶんこ。

 ねこ舌だけど美味しかったココア。もっと甘くてもよかったな。

相手がいないとできないはんぶんこ。

もっといろんなことがはんぶんこにできたらいいのに。

 

久しぶりにオフィス街を歩く

 オフィス街で会社員をしている。街路樹はあるけど緑って言えるもんじゃない。無機質なコンクリートだらけ。

 

 朝一半駅離れたオフィスに行くことになった。歩いて20分。暑くもないし、いい感じ。ビル影になる方を歩く。お店が閉まっている。この通りでもか・・・。

 この町に赴任してもうじき22年。いまだに言葉に慣れないし、仕事以外は来ない。この道歩くのも久しぶりだけど、ここに22年もいるんだなと思うと不思議な感じがする。でもまったく愛着がない。驚くほど。

 二十代で来て今四十代。夏は今年は去年より暑いというのしか聞いたことなかった。景気が悪いときしか知らない。希望すれば異動できる可能性もある。でもしない。なぜなら規模が大きい拠点にいる方が何かと楽だから。

 

 ビルの影っていつもどこか蒼いんだ。そしてなんか冷たさを感じる。この通りはみんな黙って歩いている。観光客ももういない。目的地まで黙って歩く。

 22年も給料をもらうだけのために働いていたわたしっておかしいのかな。みんなそのなかでやりがいを見いだしていく。わたしは仕事の手は抜かない。与えられたミッションは必ずやるけど、なにがなんでも仕事ってなれない。自分はこの会社に必要とされていると感じないとだめみたいなのが苦手だ。いなくても仕事が回らなければおかしいじゃない。

 でもさ、一日9時間ぐらいを仕事に費やしているんだよね。自分の人生の1/3くらい?これでいいのかなって思うときがある。わたしに遺された時間ってほんとはないよね。次の瞬間死んでいるかもしれないのだもの。そう思うと、もっと自分のために行きたいなとも思う。でもお金ないと生きていけないしね。むずかしいわ。

 そしてまた、自分のためってなんよ?って問題。

 コンクリートの蒼い影はいつもわたしの仕事への感情と似たものを思い起こさせる。正確で美しくてでも冷たい。

母の日

 もうなんとも思わなくなったけど、自分の母に対してはご所望のものを贈ってある。そしてただ、「ありがとう」と。

 

 娘からは「好きなことを一生懸命しているお母さんが好き」といわれた。わたし、そんな好きなことばっかりしてんのかな。まあそう見えるんだろう。子供たちがわたしを母とみてくれているから、わたしにとって母の日は別に特別の意味はない。

 

 少し前までは、「母の日」がなんもなかったらちょっと寂しかったけど、今は別になんともなくなってしまった。ただ自分の母はそうじゃないと思うので、義理的に行っている。そういうところがだめなんだよな。普段からいろいろ贈ったりしているけど、なんかわたしのこの行為に関しては、理想の娘であるためにやっている節がある。自分に嫌気がする。

 母へなにに対して「ありがとう」と言ったのだろうか。産んでくれてありがとうというのもなんかちょっと違う。苦しいわたしには。いつも気に掛けてくれてありがとうはもっと違う。母が気に掛けているのは、自分の思ったような娘でいるかどうか。

 いい母親だと思う。教養があって、なんでも自分で決められて、善悪もはっきりしている。子供に対しての意見もはっきり言う。でもわたしは苦しかった。母親の善悪のラインがわかりすぎて、そこから動けなくなる自分が苦しかった。

 憎しみを持っているわけではない。ただ、ごめんなさいという気持ちにしかなれない。苦手だという気持ちしかない。

 結果今に至って、母親の思うような娘にはなっていない。親戚で葬式があっても、「来なくていい」といわれる。それはわたしの仕事を慮って言っているのではないともう気がついている。わたしは両親が死なない限り、地元には帰らず、親戚づきあいもすることはないだろう。

 

 離婚するというのはそんなに恥ずかしいことなのだろうか。

 まあ、わたしはわたしの道を進むだけなのだ。

 

電車の窓からずっと風景を見ていた

 今日は朝からとあるお稽古に行く予定で、8時すぎに電車に乗った。昨日病院で新しい睡眠薬を処方してもらったら、起きれたものの大分調子が狂っている。

 なんとか準備をして電車に乗ったんだけど、床がゆがんで見える。まっすぐ歩けない。吐き気がする。

 駅で先生が待っていてくれたんだけど、事情を話して直ぐ帰ることに。

 帰りはずっと窓の外を見ていた。いつもはKindleで本ばかり読んでいるけど、気持ち悪くてそれどころではない。通勤で使う路線ではないもっと田舎。低い山並みと、広がる農耕作地をずっと眺める。もう大分帰っていない故郷の風景と似ているなと思う。今年のGWも帰れなかった。別に実家に帰りたいというわけじゃないけど、故郷の空気を吸いたいんだ。吸いたい。

 帰って布団に入って寝た。インターホンにまったく気がつかないほど寝ていた。副作用のようだ。わたしに合う薬ではなかったようだ。

 夕方になって身体がちょっと戻ってきた。気持ち悪いのも落ち着いてきたので、お味噌汁を作る。実家から送ってもらったかまぼこを入れる。それだけでちょっと満足。

 ためていたプライベートの事務処理をやる。頭の回転も戻ってきたみたい。

 ちょうどそのとき、ともだちからの宅急便が来る。お菓子を送ってくれた。夕飯のあとのデザートに台湾のアップルケーキをかじりながら事務処理をもくもくとする。

 さて、お薬はちょっと勝手ながら減らすか。

 あしたは依頼されている事があり、出かけなくてはならない。しっかりしなくては。

 今日はともだちからの連絡が少なかったけど、不安にならなかった。忙しいんだなと思っていた。そういう不安もあったのかなと今になって気がつく。

 自分のことをケアして、ちょっと「自分が」美味しいものを食べて、ゆっくりはできたかな。

 今日は本を読んで寝よう。難し目ので入眠するのだ。