きこえてきたこと

哲学、読書、文学、宗教、映画、日々のこと。

『檸檬』を読んだ

 『檸檬梶井基次郎 

いいよね。Kindle青空文庫。0円。

檸檬

檸檬

 

 久しぶりに読んだ。

 こんな五感に訴えかけてくる作品だったかと爽やかな感動を覚えた。

 その場にくっきり浮かび上がる檸檬

 主人公の鬱々たる心中を、病身を一瞬にして別世界に連れて行くかのような檸檬

 色、かおり。境界線のある色っていうのかな。鮮烈さ。

 文学って文字だけでもこういうことが感じられるのがすごいよね。

 ああ、わたしもテーブルの上にとりあえず檸檬でもおいてみようかな。味わうのは後にして。