『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』 ブルクハルト・クラウスナー
ハンナ・アーレント読む前に見ておこうと思ったのだけど、全然アイヒマンメインじゃなかった!
ナチスの大物、アイヒマンを捕まえることに執念を燃やすバウアー検事長。相棒となる若手のアンガーマン。年齢差もこころの距離もあった二人が名前で呼び合うようになる。そして二人の共通点は、ゲイであること。これがエンディングに大きく関わるのであった。
こんな人間の心を描き出す映画だとは思わなかった。ちなみに音楽がとてもいい。わたしは好き。
第二次世界大戦後のドイツで生きる人たちのこころの風景を切り取ったような映画といった方がしっくりくるかもしれない。見終わった後、そういう時間があったんだなみたいな感覚になる。スッキリもさっぱりもどんよりもしないけど、悪くない。