きこえてきたこと

哲学、読書、文学、宗教、映画、日々のこと。

ヒトラーの本を読んだ

 この思いを忘れないために書いておこう。

 

 この本を読んだ。前にヒトラー系の映画、シンドラーのリストもまあそうか。ホロコーストの本もいくつか読んでいたので「どうして独裁政権が誕生したのか」というポイントにいて興味を持って読んでいた。就業率の改善のために女性を家庭に押し込める。それによって出産率も上げる。優性遺伝の。そこにあるのは、なんかよくなるんじゃないかという希望。

 これってほんとうに偶然だよな。そのときそのときの力関係で、周りの国も大事な人権的なことに及び腰になったり、無視したり、他国頼りになったり。それが結果としてユダヤ人を置いておく場所がなくなってきたら殲滅するということになる。ソ蓮がもうちょっと弱かったら、イギリスがそれほど強気じゃなかったら。まあいそれはヒトラーのすべてはユダヤ人のせいだという思い込み・・・。これ陰謀論を信じていたっていっていいのではないだろうか。それによってホロコーストは起こっていく。ナチスが衰退しても、彼の意思で行われていく。。。

 

ヒトラーは若い頃、政治家としての自己の使命をよく「救済」という言葉で表現したが、独裁と戦争でドイツのすべてを破壊しながらも、ドイツをユダヤ人の魔の手から救うという妄想の使命感を最後までいだいていたのだ。

 

衝撃過ぎる。

ドイツ人を「救済」できると思っていたんだ。使命感として。

あ救えると思っている人は救えると思っている人は傲慢な気がする。