きこえてきたこと

哲学、読書、文学、宗教、映画、日々のこと。

ひとのためにとおもうきもち

 誰か自分以外の人のためにという気持ちって、誰もが「あるよ!」っていうと思う。でもわたしは、それは最終的に自分にメリットがあるからだよなと思っている。だから「ひとのためになりたいんです」っていう純粋な思いの人と会うと、すごいなと思うと同時に、そんなことあるのだろうかという気持ちが湧き上がってしまう穢れたこころの人間なのだ。

 会社で他の人のために、お客様のためにっていうイメージビデオみたいなのを見せられたのだけど(まあ、期初ですから)、白々しい思いがして。結局は会社にとってのベネフィットがあるからだろ…という。好きだねえ。

 と思っていたら、偉い人が「こんないい感じの映像見て自分達が出来ているとか、高尚なことおもうな。実際はドロドロしていて全然できてないだろ。」というようなことを話された。へええええええええという気持ち。今年はなんかちがうなあ。

 ひとのために。自分の機嫌もとれないのにな。でも、ふとしたことで我を忘れて手を差し伸べることってあるよね。人間の中にはそういうものもある。

 まあでも「わたしはひとのためになりたい」と言語化したらちょっとなあと思う。穢れたこころの人間なのだ。