きこえてきたこと

哲学、読書、文学、宗教、映画、日々のこと。

本を読んで落込んだ話

 Kindle Unlimitedでこの本を友だちが読んだと言っていたので読んでみた。なんとなく、この心境が自分にもあるような気がした。自分にはなにもないというところから立ち上がる自分みたいなもの。

 それで同じシリーズのこちらも軽い気持ちで読んでみた。

 

  これね、ハッピーエンドなの。でもわたしにはものすごく救いがなかった。そんな小さな幸せで肯いていくことが幸せなのか。わたしはこの本の主人公のように、頂点を極めたような幸せもなく、最初からなんとなくあったこのハッピーエンドの幸せを自分で壊した人間なのだ。そのわたしにとって「これが幸せだよ」っていわれたらわたしは絶対救われないのだ。

 読んで本当に落込んでしまった。

 本を読んで落込むってあるんだな。この本がだめだっていっているんじゃない。

 誰かにとっての幸せは、誰かにとっては絶望にもなる。