きこえてきたこと

哲学、読書、文学、宗教、映画、日々のこと。

戦争がはじまった

 お昼に本を読んでいて、わたし、幸せなんだなと思った。ロシアのウクライナ侵攻のニュースはすごく衝撃的なことだけど、今わたしは会社でお昼ごはんタイムでKindleを読んでいる。すべてのことが自分と関係しているって感じるのは難しいね。でも、なんかむなしいようなざわざわするような気持ちが止まらない。

 人が人を、誰かの命令で、自分の意思じゃなくて、殺しているのだもの。

 ざわざわする。

 戦争がはじまった。でもわたしの周りはそんなことは関係がない。ように見える。

 いままでわたしは、自分一人がなんかしても効果がないなら意味がないという多数決主義的な資本主義?で仕事をしてきた。効率、最短経路、プロセス改善、経費削減、…。社会運動だって自分と関係なかったら口を出そうとも思わなかった。いまちょっと変わった。

 戦争は、いやだな。頭の良い偉い人にしてみたらそんなのみんなそうだけど「しかたない」のかもしれない。でも、わたしはいやだということから始めたい。戦争をするどっちが正当性があるか関係ない。いやだ。

 この件でわたしがいま生きていく上でできることは少ないかもしれない。だったら関係ないけど、わたし以外の人にやさしい言葉をかけようと思った。不安な世界にいて、他人がなにを考えているかなんてわからないこの世界、わかりあえるはずもない。でも、やさしい言葉をかけようと思った。

 

 だから今日はいつもとちがうことをした。

 もうじき、義妹じゃなくなるひとに連絡をした。一年以上交流していなかった。でもわたしはありがとうと伝えたかった。わたしから来る連絡はいやじゃないだろうか。でもなあ、無視されてもいいから伝えようと思った。飾らないけどストレートなありがとうを。

 ある時間を家族として過ごした人。それは別に消さなくてもいい。そうだったというだけのこと。

 

 家族だった人間とも、平和な世界で別れていく。戦争で引き裂かれるいのちもあるだろう。そう思うと、いまわたしと関係性を持っている人たちとのつながりって、はかなくて特別なことだなと思うのだ。

 

 今日はそういうことを考えた日。