村上春樹を順番に読んでいこうシリーズ 17
ほぼ刊行順、お薦めに従って読んできて長編で今のところ一番面白かった!
非常に読みにくいというか、目を背けたくなる描写もあるのだけど、それも目をそらしたいけど離したくないという感じでどんどん引き込まれる。
ストーリーでスッキリすると言うよりも、読んでいる間のカフカ少年の視点の瑞々しさ、ナカタさんとホシノさんの絶妙なコンビの会話、大島さんの存在感・・・そういったものが滲み出てくるようによかった。
日々、自分も生きている。そのことをなんだか時間を掛けてじっくり手触りを確認したくなる感じ。
村上春樹でおすすめは?といわれたらこの本を挙げるな。