村上春樹を順番に読んでいこうシリーズ 20
短編集、これも面白かった!日常に潜む不思議なお話。
・偶然の旅人
村上氏自身の「たまたま」の一致の不思議な経験と、ゲイのピアノ調律師の「たまたま」の経験
・ハナレイ・ベイ
亡くなった息子の姿を見かけた若者たちとその母。なんか切なくなる。
・どこであれそれが見つかりそうな場所で
ふとしたことで日常から姿を消した男を捜す。こういう歪みというか、隙間というか、そういうもの、あってもおかしくないと思う。それを期待する自分がどこかにいる。
・日々移動する腎臓のかたちをした石
自分にとって重要な人って自分で決めて良いんだろうか。そのとき目の前で愛している人はそうでないかもって思うことがあるんだろうか。
・品川猿
名前。自分の名前が盗まれていた。これはすごく面白いお話だった。
それぞれのお話の纏う雰囲気がすごくよかった。