きこえてきたこと

哲学、読書、文学、宗教、映画、日々のこと。

まるまる一週間

メンタルをやられ、7ヶ月休んで復帰してフルで1週間勤務した。
正直通勤電車で体力を削られる。あんなに毎日通ってたのに身体はわすれるものなのだなあ。しんどいぜ。

それでも落込むことも焦ることもなく仕事をすることが出来ている。ぼちぼちだけども。

休む前より心にゆとりがあると思う。今だったらこうするな、あのときは間違ったことを思っていたな、もっと優しく出来たのになとか考えることが出来ている。

打ち合わせをしていても、その人のいいところが見えてくる感じがして、ほんと戻ってきてよかったなと感じられる。

身体がついていくようにしなくちゃ!会社に行くのが楽しみ!

 

土日は家事をしてゆったり本を読んでいる。休んでいるときより時間を大事に出来ている様な気がする。

『ハーモニー』伊藤計劃

 

 『虐殺器官』に続いてこちらも。健康が全て管理された世界。生きる、老いる苦しみがとてもとても縮小されている。その価値観に驚かされる。

 身体に悪いことを取り締まり、心が乱されればすぐにカウンセリングプログラムを受ける。うーん。これ、実は遠い未来じゃないかも。なんかそんな気がする。

 人の死への向き合い方、それを選択できない。価値観だよなあ。これ。今生きている世界の価値観をがくんがくんに揺さぶりに来ている。その中で安全に生きるということが保証された世界でそれが突き崩されることで一層「死」というものをどう捉えるか、命といってもいいな。それを浮き上がらせてくる感じがする。人間の底の部分をガタガタいわすやつだ。

 こんなすごい作品を書かれた方が早逝されたのは本当に残念。

お仕事してます

仕事に復帰。すごく緊張したけれども、まったく自然に元通り。

本当にずっと休んでいたのかも分からないくらい。

 

産業医との面談で、当面は残業しないという配慮をしてもらうことになった。

通勤が意外としんどいね。いやいやこれずっとやってきたのにちょっと休んだらしんどいのね。

 

数日過ごしてみて、仕事をしたいという気持ちはまったくしぼまないのでよかったなと思っている。ただちょっとスピードというかテンポをもとに戻すにはもう少しかかるかも。

 

ということで、長かったような短かったようなおやすみは終了。定年までがんばるか。

 

 

不思議だなあと思うこと

娘が髪の毛をショートカットにした。
その写真を父親に送ったら、「お母さんに似てるね」と返事が来たらしい。

あの人、わたしのことを子どもたちとの話題に出すのね。

不思議な気持ち。

離婚してから一度も会ったことがない。

もう今は思い出しても苦しいことなんか何もなくなってしまっている。

なんか歴史のまとまりが一つ終わっている様な気がする。

今ならみんなで一緒にごはん食べたり出来るかもね。

 

今日は仕事に復帰するし、ワードローブを仕事モードにするべくいろいろお買い物に行ってきた。

終わった後に、自分にご褒美でサーティーワンのアイスをトリプルポップで食べた。満足。

こうやって、自分のご機嫌がちゃんと取れると安心する。何やってもダメなときがあるけどね。

空は青いし、道を往く人たちも楽しそうに見える。今日はそれでいい。

復帰します

全然書いてなかったメンタル日記。

今日、復帰することが決まりました。

ほっと一安心。

自分では猛大分いいと思っているけどなかなか先生がうんと言ってくれなかった。

きちんと休めと。

今日の診察で復帰したいと再度訴えたら、「そうだね、もう大丈夫だね」といわれ、なんか変なアドレナリン出た!診察室に入るまで「いうぞ!いうぞ!」ってドキドキしていた。

 

友だちにも「わたしへんじゃない??」と変な勢いで聞きまくる始末。

それも前に進めてよかったです。

 

正式な出社日の調整はこれからだけど、焦らずゆっくり仕事をして行きたいと思う。

 

『虐殺器官』伊藤計劃

虐殺器官伊藤計劃 ハヤカワ文庫JA

スーッと読もうと思ったらスーッと読めてしまう。SFなのだけど、人間としての自分を主人公が見つめて行く様が自分に重なっていってしまう物語。

暗殺を行う特殊部隊の一員である主人公の環境がどっぷりSFなわけだけれど、そこには訓練や投薬やカウンセリングで変えられていってしまう自分を見つめる自分がずっと存在する。その視点がすごい。

なぜ人間は戦争をするのかということを考えた。

勧められて読んだのだけど、読後感もすごい。エンディングはそうきたかと思った。

 

一年の最初に読み終わったのがこれってどうなの???ともおもったけど、地震やらなんやらで大変だった正月を思えばちょうど良いのかもしれない。

 

2024年が始まって

地震や大きな事故で正月感がないスタートだった。

ちょっとうれしいことがあった。

わたしの影響で息子がKindle Paperwhiteを買ったのだ。

Kindle Unlimitedにも入って、自分の好きな分野以外の読書を広げていくらしい。
読書メーターも紹介した。カバーも買ったそうだ。全部お年玉で

大きくなったなと思った正月。

読書は楽しいのだ。