きこえてきたこと

哲学、読書、文学、宗教、映画、日々のこと。

電車に閉じ込められた

 今日は帰りの電車が、線路に人が入ったということで急停車。そのまま40分くらい電車の中に閉じ込められた。

 わたしは座っていたので、じっとして寝ようかなと思った。

 すごく静か。エンジンも空調も止まっているんだ。せわしなく動いてコートのナイロン生地部分が擦れるような音があちこちからする。

 全然寝られない・・・。

 

 突然、乗ってる車両の多分わたしから5m位離れているところにいる年配の男性が誰にいうでもなく声を上げた。

「こんな中途半端なところで停まらなくても、もうちょっとしたら駅なのに。なんでそういう気遣いができないんだ!!」

 …わかる。わかるけど、それを運転手さんに伝えないで、車内の人にぶつけても仕方ないよね。

 みんなそれは思っているけど、わたしたちには思いつかない理由でこの電車はここに停まっているのだろう。自分が納得いかなくても、静かに待つ。それが電車の運転手さん、クルーのみなさんがプロフェッショナルな仕事をしているだろうことに対する敬意のような気がした。なんでも自分の思っている解決策が一番ではない。

 あなただけしんどいのではないと思う。でもいわんとおれんのだろうなとも感じた。仕方ないね。そういう人もいるね。わたしも心の中でそういうことを思わんでもなかった。いうかいわないかの差だけかもしれない。

 なんだか閉じ込められた以上に疲れてしまった。