去年図書館で村上春樹を久しぶりに読んで、とりあえず読み返すことにした。発表順に。実はフィリップ・K・ディックもこういう読み方で進めることにした。
書いている人の思考を辿るみたいな気持ち。
今日は『風の歌を聴け』を読了。
ああ、思い出した。学生時代ぶり。当時は自分の一世代前がこんな感じなんてちょっと気取ってるなあみたいな文体に感じたけど、今読むとそうでもない。これは自分が成熟したということなのかな。
言葉で永遠にわかり合えないということを前半に書いていて、それはわたしが哲学の本を読んだときに感じることなんだけど、村上春樹は若くしてそういうことをずばっといっちゃってるんだよなあと改めて感心する。いっちゃってるというより「わかってる」んだろうな。
これはこれからの楽しみにしよう。