きこえてきたこと

哲学、読書、文学、宗教、映画、日々のこと。

『色彩をもたない多崎つくると、彼の巡礼の年』村上春樹

 村上春樹を順番に読んでいこうシリーズ 22

 ある意味完璧な高校生時代を過ごして閉まったが為にその関係性が崩されたことのショックが人を本当の底のところで変えてしまった・・・。

 自分だったら耐えられないだろうなと思う状況。ガールフレンドの言葉によって16年経ってかつての友人たちに会って確かめていく多崎つくる。

 やらなくてもいいことをあえてやっているという瞬間の不確かだけどその瞬間を自分は迎え続けているというような感覚。引き込まれてかなりのペースで読んでしまった!

 自分の体験ではないのに、傷付きながらそして自分を護りながら読み進めていく感じ。面白かった。終りもよかった。

 

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