きこえてきたこと

哲学、読書、文学、宗教、映画、日々のこと。

散歩に行った。

 今日は近所のお寺のベンチに座って、夕方の柔らかい陽を浴びながら読書をした。初めてのこと。子供たちが遊んでいたり、老齢の方がなにをするでもなく座っていたり、買物途中の方が通りすがりに本堂に手を合わせて行ったり。なんでもない日常がある。薬のせいか、そういうものをみても苦しくならなかった。わたしはいつもこういうありきたりな幸せそうな情景を苦しく思うことがある。

 でも今日はなかった。

 

 一日が終わっていく。わたしの命が一日死に向かっていく。そういう風に考えるのは悲観的だといわれるがでも事実だと思う。この事実をみつめて生きることは、辛さもあるけど生きていることが、ここに存在している自分が奇跡だとちょっと思うこともある。どうして生まれてきたかはわからないけれど。

 

 今日はチョコレートを買って帰った。夜に来るともだちと食べようと思って。でも我慢できなくてちょっとだけ食べた。先に食べて良いよと許可が出たからいいのだ。