きこえてきたこと

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『ラ・ラ・ランド』 夢を見る自由がある

 

 見よう見ようと思って見れなかった映画のひとつ。

 わたしが歳を取ってしまったのかもしれないし、コロナで世の中が変わってしまったからそう思うのかもしれないが、夢を見る自由があるじゃないかということ。全然ないかといわれるとそうでもないかもしれないが、とりあえず夢見ることより先への不安を若者は抱いているのではないかな。とおもうとなんとリア充を見せつけられる映画なのだろう。苦しくても夢を追う自由がある。すばらしいことだな。

 最後のバーでの場面。一瞬の間に「もしも」の世界が展開されて現実に戻るところ。わたしはこの「もしも」を考えない人間なのだと気がついた。多分、「もしも」でよりよい何かがあったかもしれないという思いに囚われるのが怖いからかもしれない。

 それくらいだれでも「ひょっとして」をたまに想像したりするのかもしれないけど、自分にはないところだなと気がつかせられた。すごく自分を見るのが怖いんだと思う。

 とてもオシャレでビジュアルも美しい映画なのに、そんなことを思わされた。

 夢を叶えたとしても、失うものはある。どっちがいいかなんて決められないけど今がある。それだけだ。