きこえてきたこと

哲学、読書、文学、宗教、映画、日々のこと。

読書

『月と六ペンス』を読んだ

前に『雨』という作品を読んで気になってて、さらに『月と六ペンス』っていうタイトルが気になってて、この名前のカフェがあるのを知って・・・読んだ。 月と六ペンス (光文社古典新訳文庫) 作者:モーム 光文社 Amazon 最初、架空と思われる画家について誰もが…

村上春樹を読み直す

去年図書館で村上春樹を久しぶりに読んで、とりあえず読み返すことにした。発表順に。実はフィリップ・K・ディックもこういう読み方で進めることにした。 書いている人の思考を辿るみたいな気持ち。 今日は『風の歌を聴け』を読了。 ああ、思い出した。学生…

『夜は短し歩けよ乙女 』森見 登美彦 

『夜は短し歩けよ乙女 』森見 登美彦 角川文庫 夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫) 作者:森見 登美彦 KADOKAWA Amazon すごく今更感があるけどKindle Unlimitedだったので読んでみた。 今年は小説も多めに読みたいのよね。 京都大学周りの世界観なのね。これはこ…

読書の秋

とても仕事が忙しくて通勤の電車の中と仕事しなくてもいいランチの時間とお風呂(20分限定)がわたしの読書タイム。それ以外、ゆったりお茶飲みながら椅子にくつろいで読書という暇がない。 2022年ももう終わろうとしているので難しめの本ばかり読んでいる。…

『ギルガメシュ叙事詩』を読んだ

『ギルガメシュ叙事詩』矢島文夫 ちくま学芸文庫 なんだかタイトル買いしてしまった。 ギルガメシュ叙事詩 (ちくま学芸文庫) 筑摩書房 Amazon ギルガメシュっていうと、とある世代は某テレビ番組名を思い出すんじゃないかな・・・。 たまに神話系の本を読むのだ…

『パン屋を襲う』 久しぶりの村上春樹

『パン屋を襲う』村上春樹 新潮社 パン屋を襲う 作者:村上 春樹 新潮社 Amazon 不眠症解消のために散歩。そして地元の図書館に初めて行ってみた。 思ったよりすごく小さかった。とりあえず一冊読んで帰ろうと思ったときに、この本を見つけた。 イラストのつ…

『銀河鉄道の夜』をよんだ

ひさしぶりに読んだ。高校生以来じゃないか? 銀河鉄道の夜 作者:宮沢 賢治 Amazon とある本を読んでいたら『銀河鉄道の夜』について深い考察をしていて、その中で「ジョバンニのお母さんは死んでいる」ということが書かれていた。あれ?あれれ?といても立っ…

『一九八四年』 ジョージ・オーウェル

一九八四年 (ハヤカワepi文庫) 作者:ジョージ・オーウェル,高橋 和久 早川書房 Amazon SFなら気分転換になるだろうと思って選んだ自分が浅はかであった。 重い。なぜに重いのか。 完全に管理された社会の姿を見せられるから。そこはビッグブラザーがすべてで…

『リア王』 シェークスピア

『リア王』シェークスピア 光文社古典新訳文庫 リア王 (光文社古典新訳文庫) 作者:シェイクスピア 光文社 Amazon 古典を読もうと思ってKindle Unlimitedで。 結構しんどいときになぜ四大悲劇を選んでしまったのだ。わたしは…。 シェークスピアというのは人間…

『海と毒薬』 遠藤周作

久しぶりに小説を読んだ。 海と毒薬 (角川文庫) 作者:遠藤 周作 KADOKAWA Amazon ときどき遠藤周作の本を読んでいる。 これは実際にあった九州大学生体解剖事件(米兵捕虜の人体実験)をイメージして(という表現がいいのかな)書かれたもの。 生きている人…

紙の本

最近、紙の本を読んでいて思うのが、昔のハードカバーの紙っていい紙使ってたなということ。今読んでいる本は、厚みと手触りがすごくいい。2005年発刊の本。いいなあ。頁を捲るのもうれしくなる。 文庫本もずっと読んできたけど、ちょっとざらついているのと…

ひとにつたえたいと思うこと

本を読んでて思うんだけど、伝えたいと思うことって、伝わるよね。ものすご区分小が上手くなくても。 そういう人間の気持ちってすごい力があるなと感じる。書いている人が時代を異にする人であっても、わかるよね。 言葉で伝えるのって限界があると思うんだ…

『夏への扉』 こういうのもSFなんだ!

ともだちのおすすめSFで読んでみた。 シンプルにこれはねこのSFだ。主人公とねこの掛け合い、そして主人公がねこのピートを大事に思う気持ち。自分がペットを飼っていなくても感情移入してしまう。 なのにSF。宇宙工学的理論ガチガチではなく、カラフルでフ…

『無能の人 日の戯れ』 つげ義春

無能の人・日の戯れ(新潮文庫) 作者:つげ義春 新潮社 Amazon ちょっとうっかり読んでしまった。 これ、わたしが知っている時代のちょっと前の匂いがするんだよね。祖父母や両親の話、建物、映画、ちょっと前のものをみて、「ああ、こういう時代があってそ…

感想が書けない本

別にここでタイトルを上げて感想を書いてもいいのかもしれないが、諸事情でやめる。 わたしはその本を自分で買ったのだけど、全然読めなくてびっくりした。書いてる人はもちろん嫌いな人ではない。それなのにもう辛すぎて読めない。ちょっと小説風な書き出し…

『かがみの孤城』 すごい本だった

ともだちのおすすめで読んでみた。 ああ、これは安易にあらすじが紹介できない。どんな人に読んで欲しいともいえない。だれでも読んでほしい。今小学生の子でも、おじいちゃんでも、誰でもいい。 かがみの孤城 上 (ポプラ文庫) 作者:辻村深月 ポプラ社 Amazo…

肩書き

有名な作家だとか、大学の教授だとか、書いた人の肩書きを頼りに本を読むタイプじゃない。たまたまいいと思ったら、○○な人だった・・・ぐらい。そういう人がいい本を書く確率(といっていいのかしら)は高いと思うけど、わたしが「いい!」と思うかどうかはまた…

『内なる宇宙』ジェイムズ・P・ホーガン

『内なる宇宙』ジェイムズ・P・ホーガン 創元SF文庫 帰ってきたハンターとダンチェッカー、そしてガニメアン!第四弾がでていた。 内なる宇宙〈上〉 (創元SF文庫) 作者:ジェイムズ・P・ホーガン 東京創元社 Amazon

『こころ』

『こころ』夏目漱石 こころ (新潮文庫) 作者:漱石, 夏目 Shinchosha/Tsai Fong Books Amazon

本を読んで落込んだ話

Kindle Unlimitedでこの本を友だちが読んだと言っていたので読んでみた。なんとなく、この心境が自分にもあるような気がした。自分にはなにもないというところから立ち上がる自分みたいなもの。 ぼくにはなにもない 作者:作 齋藤真行 絵 さいとうれい Amazon…

『桜の樹の下には』 死が美しく見えるのは

たまに読みたくなる梶井基次郎。 『桜の樹の下には』 これAmazonの青空文庫にあるのでKindleお持ちの方は無料で読めますよ。 桜の樹の下には 作者:梶井 基次郎 Amazon 桜の樹の下には屍体がある。 桜の美しさはその根の下にある生物の循環にある。もっと言え…

ガニメアンに会いたい!!!

ジェイムズ・P・ホーガンの三部作を読んだ! 星を継ぐもの (創元SF文庫) 作者:ジェイムズ・P・ホーガン 東京創元社 Amazon 月で発見された,「人類によく似た死骸」を発見した…。地球外生命体の発見というロマン溢れるけどありきたりな設定と思いきや、す…

『ドリアン・グレイの肖像』ー久々に読んだ耽美な世界ー

おもしろかった!!! ドリアン・グレイの肖像 (光文社古典新訳文庫) 作者:ワイルド 光文社 Amazon 前に読んだ哲学系の本の中に出てきたおすすめの一冊でリストにあったので読んでみた。あらすじも知らず。 浮かび上がる情景は華々しくて豪華で美しい…耽美な…

本の読み方

今日はちょっとした講演会に行っていた。講師の方が研究対象の著書を読むときに、「その人と向き合う」とおっしゃっていた。小説じゃない分野の話なんだけど、小説でもそれが言えるかもしれないと思った。 「どうしてこの表現にしようとおもったのか」「なぜ…

『老人と海』を久しぶりに読んだ

高校生くらいの時に読んだ『老人と海』を改めて読んでみた。当時、現国の問題の模範解答みたいな解説をちらっと読んでもあまり納得がいくないようじゃなかった。 老人と海 (光文社古典新訳文庫) 作者:ヘミングウェイ 光文社 Amazon

『三体Ⅲ 死神永生』を読んだ

集中すると寝ないで読んでしまうので、不眠症悪化させるだけなので通勤だけ読むことにしていた。 でも…必死に読んじゃった。 『三体』は中華SFで、こんなに中国のSFが面白いなんて知らなかった。他のもちょっと読んでみている。 Ⅰは中国の文革から始まり、わ…

『星を継ぐ者』 SFの名作だった

『星を継ぐ者』 ジェイムズ・P・ホーガン (著), 池 央耿 (翻訳) 創元SF文庫 星を継ぐもの (創元SF文庫) 作者:ジェイムズ・P・ホーガン 発売日: 2014/12/12 メディア: Kindle版 ともだちのお薦めで気分転換に読み出した。最近は中華SFを読んだけど、こ…

『檸檬』を読んだ

『檸檬』梶井基次郎 いいよね。Kindleの青空文庫。0円。 檸檬 作者:梶井 基次郎 発売日: 2012/09/28 メディア: Kindle版

電車の窓からずっと風景を見ていた

今日は朝からとあるお稽古に行く予定で、8時すぎに電車に乗った。昨日病院で新しい睡眠薬を処方してもらったら、起きれたものの大分調子が狂っている。 なんとか準備をして電車に乗ったんだけど、床がゆがんで見える。まっすぐ歩けない。吐き気がする。 駅で…

『遠野物語』を読んだ

『NHK「100分de名著」ブックス 柳田国男 遠野物語 』 石田正巳 NHKブックス NHK「100分de名著」ブックス 柳田国男 遠野物語 作者:石井 正己 発売日: 2016/03/28 メディア: Kindle版 『遠野物語』柳田国男 Amazon青空文庫 遠野物語 作者:柳田…